テーマ9 青森で芸術を学ぶ 【教科とのかかわり】美術

テーマ9 青森で芸術を学ぶ

体験プラン
学習のねらいとその効果
◎生きる歓びを高らかに謳った力強い作品の魅力にふれ、豊かな感性を養う。
◎美的体験を豊かにし、美術を愛好する心情を育てる。
◎作者の心情や意図と創造的な工夫などを理解し、作品に対する見方を深める。
◎創作に対するひたむきな姿勢やたゆまぬ努力から、人の生き方を考えるきっかけとする。

国内外の様々な作品に触れ、完成を育み、理解を深める

 作品を鑑賞するだけでなく、芸術を五感で味わえるのが現代アートの魅力。国内外で活躍する33組のアーティストが美術館のために作品を制作した「十和田市現代美術館」では、アートを体験する楽しさを知るとともに、現代アートの多彩な表現方法を学び、作品に込められた思いについて考えます。自然豊かな環境の中で国内外のアートに親しむなら「青森公立大学 国際芸術センター青森」。敷地内の森に点在する彫刻作品や、世界各国のアーティストが青森に滞在中制作した作品を鑑賞することができます。感性を育むとともに、国際文化への理解を深める良い機会といえます。

 青森県の芸術風土を世界に向けて発信し続ける「青森県立美術館」。シャガールの舞台背景画3作品が飾られたアレコホールを中心に、強烈な個性を持つ棟方志功、寺山修司、奈良美智など郷土ゆかりの作家を中心に約3,000点の作品・資料を所蔵しています。

 また、子どもの豊かな感性や創造力を育むため、スクールプログラムを実施しています。

作品にあふれる「人間・棟方志功」の魅力

 ゴッホの『ひまわり』に大きな衝撃を受け、画家を志して上京した棟方志功。帝展で油絵が入選を果たした頃には、木版画に惹かれていたといわれます。版画に独自の世界を見出し、創作活動に打ち込んだ棟方志功は、「板の命を彫り起こす、板による表現」として、自らの作品を版画ではなく「板画」と呼びました。

 棟方志功のエネルギーと精神性にあふれた作品は、やがて国内外で高い評価を受けるようになります。棟方志功作品の底流にあるのは「あおもりの風土」や「あおもりの魂」。郷土を愛する棟方志功の作品には、自らを生み、育んだ豊かな自然や文化を持つ青森が、原風景として投影されています。芸術家の作品や創作姿勢、人生に触れることは、自らの生き方について考えるきっかけになります。

メッセージ

青森公立大学国際芸術センター青森

 当館では、芸術家が滞在制作を行うアーティスト・イン・レジデンスを主な事業としています。第一線で活躍する芸術家が青森で制作した作品による展覧会、芸術家が講師を務めるワークショップやレクチャー、ACACの専門スタッフによる創作体験など、様々な芸術体験の場を設けています。敷地内には散策路や野外彫刻があり、八甲田山麓の自然を楽しむことも出来ます。街中の喧噪から離れゆったりと静かな時間をお過ごしください。

学芸員 金子由紀子
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